お店のドアを開けた瞬間、全身にインパクトを感じました。目に飛び込んできた女性は、決して派手さや、奇抜な風体ではないのですが、

落ち着きをはらった女として、凛と立つ姿、そして静かに会釈する仕草、時間を捻じ曲げるような、優雅さに屹立した大人の女性を感じました。

品というのでしょう。会話をしていている口元にも、その笑顔にも、困った顔にも、驚いた表情にも、変わることなく感じていました。そう「品」です。

はたと！この女性こそ「コトホギ」が望んでいたセラピストだ！と我に返り、

　

彼女の施術風景を思い描くと、どこからともなく邪念らしき欲望が沸き起こってきました。

数多くの面接し、仕事として当たり前のことを考えていると、この時は、何故かいかがわしい自分を感じてしまいます。

ラファエロの描いた、あのビーナス誕生のような、屈託のないエロティシズムを目の前にしている思いです。

強烈です。このような資質を持つ女はいったって強烈です。何が強烈かもわかりませんが？

彼女は、男を惑わせる純朴な孤独感と、人恋しさの思いやりを持ちあわせているのかもしれません？

生まれ故郷を聞いて少し納得(安心)しました。極めて良い女です。自分の感性だけは信じられます。

ほら、新しく入店したセラピストの紹介文ですが、書いていると恋文のようになってしまう。

　警告します。

心を盗まれないようにお気を付けください。つい、彼女の心を覗き込むような真似は禁物でしょう。